生産者・お客様の双方と
信頼関係を築くことが大切

地方部

瀧澤 正輝

瀧澤さんは、どのようなきっかけから飯山中央市場に就職されたのですか?

高校卒業後、石川県の大学に進学しました。法学部の政治学科で市町村が合併するにあたってどんな法律があるかといった、地方自治などについて学びました。もともと地元は木島平村で、卒業後は戻ってこようと思っていたんです。生まれ育ったこの地域には友達も多いし、温泉も豊かな自然もある、季節感も味わえる。そんな田舎の良さが詰まったこの地元が好きだったので。

もともと農業に興味があったのですか?

私が就職活動をしたときはちょうど氷河期で苦労しました。内定をいただいていた会社もあったのですが、心からその会社に「行きたい!」と思えないまま、大学4年生の春を迎えていました。そんなときたまたま帰省した際、飯山中央市場の募集を見つけたんです。市場の仕事について全く知らなかったんですが、地元で「農業や自然に携われる仕事は良さそうだ」という気持ちがあったので、受けてみました。

どのような仕事を担当されていますか?

入社後は生産者さんから買い受けたきのこの仕訳の仕事から覚えていきました。今は「地方部」という部署で、飯山やこの地域周辺の野菜を、関東・関西を中心とした全国の市場・仲卸さんに販売しています。主に大根の担当です。大根の産地で有名なのは北海道や青森ですが、飯山が産地の大根は、他の地域から取り寄せる必要がなく、新鮮なうちに地元の方に届けられるのがうれしいですね。

農家さんとのやりとりもあるのですか?

生産者さんのところへ伺って直接お話を伺うことも多いです。例えば、きゅうりやトマトの場合、5月中旬頃に苗を植えますが、2月から3月には各生産者さんが「今年はきゅうりを減らそうかな」などと予定を立てます。そのときお話を伺いながら、一緒に予定を決めていきます。ときには「今年は何を作ったらいいと思う?」とご相談いただくこともあり、そんなときは「これならどうですか。これならそこまで大変ではないですよ」といったお話をすることもあります。私の話を聞いて信用してくださり「じゃあそれをやってみるよ」と決断してくださったときはとてもうれしいですね。やりがいを感じる瞬間です。

働く上で大切にしていることは何ですか?

農作物が不作だったり害を受けたりしたときは、先に量販店さんなどのお客様に「霜がおりて苗が被害を受けたので、今年はこの品目の量が少ないかもしれません」と、情報をお伝えしておきます。供給量によっては、お客様も心構えをしておき、他から仕入れる準備が必要になるかもしれないからです。状況を見て判断しながら情報をお伝えし、生産者さん、お客様の双方に信用してもらえるような関係性を築くことが大切だと思います。

飯山中央市場の社風を教えてください

当社の場合、仕事を頑張るほど、農作物の知識も上司や周囲からの評価も得られます。ちゃんと働くことで、自分に返ってくるものが多いと思います! また、「これがいま一番美味しい」という、その時期の旬にも詳しくなれますよ。

[地方部]瀧澤 正輝

大学で法律を学び、就職活動中に偶然、実家で見つけた求人広告がきっかけで飯山中央市場に就職。農業はまったく知らない状態からOJTでスキルを積み上げてきた。休日には野球に汗を流す、スポーツマン。

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