農家を訪ねて

農家を訪ねて

vol.02 シャインマスカット

シャインマスカットは「安芸津 21号」と「白南」をかけ合わせて誕生した大粒ブドウ品種です。
爽やかな味わいで近年人気が高く、飯山から全国に向けて出荷されています。

取材日:2022年5月19日

豪雪だった今年の冬。飯山の春は少し遅れてやってきました。里の花々も咲き誇り、春の日差しが強くなって来たこの日、取材チームは中野市のシャインマスカット農家を訪ねました。シャインマスカットは摘果が概ね終わり、これから実が熟していくのを待つタイミング。一面のシャインマスカットの中で、お話を伺いました。

シャインマスカットは「強いブドウ」

「シャインマスカットを作り始めた頃は、とても強く育てやすい品種だから”バカぶどう”って呼ばれてたんですよ」

そう話すのは、シャインマスカットを育てて15年ほどになるという〇〇さん。全国的に人気の高いシャインマスカットにも意外なあだ名があったものです。

それまでは巨峰やデラウェアなどの品種を育っていた農家さんからすると、シャインマスカットは病気に強く育てやすい品種だったことや、種がなく皮ごと食べられて食感も味わいも良いため、北信濃一帯もあっという間に作付面積が拡大したのだそうです。

シャインマスカット
シャインマスカット

ハウス栽培で初夏の出荷が可能に

シャインマスカットは苗を植えてから3年で実がなり始め、安定して出荷できるようになるには5年ほどかかるそう。まだ雪も消えきらない頃から、ハウスの中では毎年ブドウ作りが始まります。ハウス栽培のものが7月ころから出荷され、路地ものが出回ると11月ころまでスーパーなどでも見かけるようになります。

先程「強いぶどう」と表現しましたが、実は雨に弱く、種をなくすための処理なども必要なので、手間と愛情をかけて育てられているのです。
中でも特に神経を使うのは幼果を何度かに分けて摘粒し、形がよい房に育てる過程。その出来栄えで価格も変わってくるのです。

手間ひまかけて・・・

東京のデパートや高級果物店では桐箱に入った、立派な贈答用シャインマスカットが20,000円以上の価格で売っていることも珍しくありませんが、そのようなサイズのものだけではなく、あえて小さなサイズで収穫できるようにつくることもあるのだそう。

「桐箱に入るようなシャインマスカットもつくることができるけれど、そればっかりじゃなくて、地域の方にも食べていただけるようなお手頃サイズでの出荷がメインです。市場さんの要望にあわせて大きさを調整するようにしています」

シャインマスカット
シャインマスカット

大切に消費者に届けたい

私たちは、流通を担う立場として、農家さんの作ったものはできるだけ良い価格で仕入れて売りたいと考えていいます」

と話すのは、飯山中央市場の萩原。農家さんを訪ねともに考えながら作物づくりができたらいいなと考えています。

「農家さんがとても立派なものを作ってくださっても、値段が高すぎれば売れないかもしれない。それであれば、売価的にもちょうど人気のあるサイズを提案して、その大きさで納品してもらいます。より良いものを、新鮮なうちに消費者の皆様にお届けして、召し上がっていただきたいですね」。

あと1〜2ヶ月もすれば収穫となるシャインマスカット。ことしも出来上がりが楽しみです。

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