野菜部
山本 陵太
山ノ内町の出身で、小学生の頃からオリンピックを目指してアルペンスキーに打ち込んできました。
進学した関西の大学でもスキーに明け暮れる毎日。練習や大会への出場などで、就職活動を始めるのは遅い方でしたね。
飯山中央市場に入社したのは、父が卸売の会社で働いていたため市場の仕事が身近に感じられたことや知り合いのご縁があったからです。
関西圏・中京圏の商社、仲卸、市場などに農産物を卸す仕事です。入社1年目は集荷をメインにたくさんの農家さんのところに行きました。2年目からはキュウリを担当しています。
具体的な仕事内容は、午前は早朝に農家さんに集荷に行って、その後配送センターに運び込みます。次に出荷の総数を出して、表を見ながら出荷先別に振り分け、運送会社に量販店等の買主様まで運んでもらいます。その他に事務作業もあります。午後は、段ボールやフィルムなどの出荷用の資材を農家さんに届けたり、翌日以降の出荷の準備をします。
難しいのは仕切り価格の設定です。「仕切り」とは市場の用語で、農家さんから農産物を買い取る値段のことを言います。いつも一定の価格で買い取れるとよいのですが、農産物は天候にも左右され、価格の上がり下がりがあるので、毎日市況を確認し、例年の価格も参考にしながら値段を決めます。農産物が高値で売れている時に、生産者さんにできるだけ還元したいと思って仕切り価格を高くすると、翌日急に値が下がってしまうこともあります。うまくできるようになるには、ある程度の経験が必要だと思います。
キュウリは飯山中央市場の主要品目の一つです。それを任せてもらえているのでやりがいがあります。農産物の値段が上がってくると、農家さんも喜んでくれるのでうれしいですね。
会社の雰囲気はすごくいいです。野菜部では久しぶりの新卒入社ということもあって、とても大切に育てていただいています。むしろ過保護なくらいですね(笑)。先輩たちは優しくて、何を聞いても丁寧に教えてくれます。さすがプロフェッショナルだなと。
夏場の繁忙期はあまり休みがとれませんが、冬場の閑散期は有給休暇を使ってまとまった休みを取れます。なので、志賀高原でスキーを楽しんだり、遊びに行ったり、プライベートも充実しています。地元に帰って、飯山中央市場に就職できてよかったです。
子どもの頃からアルペンスキーに打ち込み、小学生でNHK杯優勝、学生時代も好成績を残す。関西の大学を卒業後、実家に近い飯山中央市場に就職。地方部で地元の生産者から出荷される農産物を全国に向けて販売している。