青果部
嶋田 宇広
最初、夏の季節雇用(アルバイト)で入社しました。それまで大阪で働いていたんですが、スノーボードの趣味が高じて、毎冬ほぼ妙高に籠もるようになり、スキー場の仕事をしていました。ただ、野沢温泉に妻の実家があったことから結婚を機に長野県に移住することになり、季節雇用の翌年に社員として就職しました。Iターンですね。
田舎にも都会にもそれぞれ良いところがありますが、ここ飯山の魅力は、やはり自然が豊かで美しいということですね。四季の移り変わりがはっきりしています。冬はスノーボードをして、夏は釣りに出かけます。川も海も山も、本当に「長野の遊び」を堪能できる場所で、私には合っているようです。
また、産地が近いこともありますが、どんな食べ物も都会より新鮮で美味しく感じます。特に農作物に関わる仕事なので、季節によって扱う品物が変わるのを目の当たりにして「またこの季節になったな」と感じることが多いですね。
働く時間帯も季節によって変わり、夏の超繁忙期は朝5時には会社に出ますが、落ち着いている時期は午前6時から7時に出社するといった感じです。職場はみんな接しやすい人が多く、明るい雰囲気ですね。少しだけ体育会系かもしれません(笑)
今は「青果部」で、りんごやぶどうなど果物の集荷を担当しています。朝、直接、生産者さんのところに伺って品物をいただき、それを競売にかけたり、販売先に分荷したりします。分荷についてはまた別の担当がいます。私が担当している生産者さんは100軒くらいです。
一番気を使うところは、やはり生産者さんとのやりとりです。出荷していただいた作物は、できるだけ高値で売れるように努めていますが、各生産者さんごとに大事にしているタイミングがある中で「今、出荷したほうが利益が取れる」といったことをいかにわかっていただくか、ということに心を砕いています。ていねいにご説明することはもちろん大切ですが、普段からどれだけコミュニケーションがとれているかが問われます。人と人とのつながりが大切な仕事なんです。
そして集荷した品物が、新鮮な状態のまま良いタイミングで高く売れたときは、嬉しいですね。生産者さんにも喜んでもらえますし、やりがいを感じます。
今、入社して3年目ですが、現在の集荷の業務で経験を積んだら、今後は販売のほうにも携わっていきたいなと思っています。
スノーボードの趣味から飯山に移住を決意。飯山中央市場で働き始める。
就職をした今も、趣味のスノーボードには年間20日程度出かける。自然とともに暮らすことのできる飯山市をとても気に入っている。